22 FoodSkin: Fabricating Edible Gold Leaf Circuits on Food Surfaces
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22 FoodSkin: Fabricating Edible Gold Leaf Circuits on Food Surfaces
加藤 邦拓 (東京工科大学), 池松 香 (LINEヤフー), 中村 裕美 (東京都市大学), 須﨑 比奈子 (お茶の水女子大学), 五十嵐 悠紀 (お茶の水女子大学) https://www.youtube.com/watch?v=SF78AuPX_6g
CHI2024
Kunihiro Kato*, Kaori Ikematsu*, Hiromi Nakamura, Hinako Suzaki, and Yuki Igarashi. FoodSkin: Fabricating Edible Gold Leaf Circuits on Food Surfaces. In Proceedings of the 2024 CHI Conference on Human Factors in Computing Systems (CHI'24), Article No.358, pp.1–17, (2024). (*joint first authors) DOI 本研究では食品表面に金箔回路を作成し,食品にインタラクティブな要素を追加する技術である FoodSkinを提案する.提案手法により,乾燥食品と回路を統合することで,電気味覚の提示やユーザの食事行動の推定といった機能を提供できる.評価実験として,金箔回路の耐久性,様々な性質の食品表面への金箔回路の適用性,および金箔回路の接着が元の食品の味・食感におよぼす影響について調査した.また,ワークショップを実施し,提案したファブリケーション手法のアクセシビリティについて評価を行った.
論文:
参加者メモ・コメント
食用金箔と通常金箔ってどう違うんだろう?
素材としての違いはあまりなく,衛生面とかを考慮して製造工程が違うそうですikematsu.icon
用途によって種類はあります。食用に使われるものは混ぜものがなく純金に限りなく近いものかと。加藤 邦拓.icon
どのくらいの電流を金箔に流す?Ryo Takahashi.icon
アプリケーションにもよりますが、電気味覚では一般的に電気味覚提示に使われる程度に設定しています。今回だと0.5mAくらいです。加藤 邦拓.icon
ユーザスタディもワークショップも開いて大変そうRyo Takahashi.icon
食べ物を扱うので倫理審査も大変でした・・・yuki_igarashi.icon
単に外側から加熱するより良いのは中だけ溶かすことができる点?takahiro.hara.icon
食べるのに時間をかけちゃうと冷めたり固まったりしてしまうので、(電極部が破損するまでは)保温し続けられるところが良い点かと思っています。あと今回はやっていませんが、部分的に加熱したり(部分的に溶かして食感を変えられる?)できそうかと思ったりしていました。加藤 邦拓.icon
コイルを作れば磁場を発生させられる?yumu.icon
スマホに充電できるクッキ=とか!ソノヤマタカスケ.icon
無線給電はやりたいとは思ったものの、結局やりませんでした。(そこに注力する時間はさけませんでした)加藤 邦拓.icon
研究費で金を買うのはたいへんでしょうか?ノウハウがあれば知りたいです。qurihara.icon
食材を買うのも大変そうyumu.icon
金箔もチョコも普通に買えました!yuki_igarashi.icon
お茶大は食物学科もあるので食材を買う&検収にも慣れているのかもしれませんyuki_igarashi.icon
素晴らしいyumu.icon
LINEヤフーの経費でも問題なく買えましたikematsu.icon
FoodSkinの研究も複数論文を発表しているのですが、それ実は以外にも金箔回路系の研究をやっていまして、それをエビデンスとして事務に報告しています。こいつは金箔を使った研究をやってるんだなぁ、と知ってもらうことが重要かなと。加藤 邦拓.icon
最初の査読結果はめっちゃ厳しかったですikematsu.icon
貼り付ける支持体となる食材で電気抵抗がどの程度差が出るのか気になりました
基本的には貼り付け対象には依存していないです。ただ、形状には左右されて、凹凸が大きいときに金箔が破損して抵抗が上がることがあります。加藤 邦拓.icon
すごく面白い研究ですね!ファブの研究として素敵でクリエーティブだと思います。Yotam Sechayk.icon
ありがとうございます!加藤 邦拓.icon
寺田先生質問への回答補足すると,再/追加実験要求が膨大で,査読者的には筆者は対応しないだろうと思って書いていそうな感じでした (それを全部対応したのがある意味予想外だったのかと) ikematsu.icon
質疑
塚田先生のご質問に便乗して…金箔が持つ高級感故に、本手法で得られる体験の価値ハードルが必要以上に上がったりする懸念はありませんか?ソノヤマタカスケ.icon
ありますね..無味無臭・安全性・導電性の観点で金箔を採用していますが、より適した代替素材が見つかればそれを使うのも検討したいです。加藤 邦拓.icon
逆にあえて回路(金箔)に味をつけるというのはできないですかね?金箔に調味料を混ぜるとかyumu.icon
金箔自体に加工スキルはないので、現状の著者陣では難しいかもしれません。味の提示は電気味覚でできることまでですね。味付けをするのであれば導通する代替可食素材を探す方が現実的かもしれません。加藤 邦拓.icon
試作や実験している間にお腹いっぱいになったりしませんでしたか?yumu.icon
それを懸念して、実験では口に入れ、咀嚼してもらったあとに吐き出してもらっています。試作はたくさん食べていますが、一度にお腹いっぱいは食べていません!加藤 邦拓.icon
CHIで報告しした手法では、レーザカッターを必要とするので、ややハードルは高いです。一方、ステンシル手法では型紙さえ用意できれば特殊な機材を必要としないので可能性はあるかもしれません。加藤 邦拓.icon